2008年 11月 24日
分校 #1 |
茨城県笠間市の旧岩間第一分校。
昭和58年に廃校となり、そのまま一時は取り壊されそうになったこの分校は、
保存を求める多くの方々の熱心な運動の結果、
地元住民の交流や体験学習の場として残されることになり、
現在は、市の管理の下、代々住み込みの管理人さんが大切にお世話されている。
過日、現在7代目になる管理人スチさん&あやさんと知り合う幸運に恵まれ、
この分校を撮影させていただけることになった。
生涯2回目の高速道路をおっかなびっくり走って友部インターで下り、
今回のプチ撮影旅行のお話のいわばキューピッド役を果たしてくれたあやさんと合流。
このあやさんについては後日改めてご紹介するつもりでいるが、
管理人のあやさんとは別人である。
お名前を呼ぶときはお二人とも「あやさん」とひらがなの感じなのだが、ややこしいので
以後文中ではそれぞれお名前の漢字で、管理人のあやさんを「綾さん」、
もう一人のあやさんを「文さん」と書くことにする。
というわけで、友部からは文さんの愛車、黄色のサニートラックに同乗させてもらって
のどかな田園風景の中を分校へ向かった。
敷地内に入って最初に目に付いたのが、この立派な桜の樹。
満開のこの樹が、真新しいランドセルを背負った1年生を迎えることは、もうない。
それでも変わらず、この桜は毎年美しく咲き続け
近所の方々の絶好のお花見スポットとして愛されているのだそうだ。
よくみれば枝先には既に、来春に備えてたくさんの芽が付いている。
何が起こっても、起こらなくても、
こうやって毎年毎年同じリズムをくりかえし、
この樹はいったいどのぐらいの年月を生きてきたのだろう・・・
その揺るぎなさを、私は羨む。
by immigrant-photo
| 2008-11-24 01:11
| 交流