2008年 07月 28日
ラストシーンは突然に。 |
お祭り二日目の昨日は、町内会単位での踊りパレードがあった。
子ども会も地域の方々と共にそのパレードに参加するため、
そのお手伝いをした。
踊りパレードは夕方から始まって、15分毎に休憩をはさみながら約2時間続く。
子供たちは、その前にお神輿を担いだりもしているので結構ハードだ。
ただ、前日に引き続き朝から曇りがちで、暑すぎなかったのが救い。
ある意味、一番「いい天気」ではあった。
あのまま降りさえしなければ・・・
パレードの始まるころから、時折ポツポツと雨が落ちてきてはいたが本降りにはならず、
このまま何とか最後までできそうだと思って
「ラスト30分! さぁ、あともう一息がんばろう~!」
と、踊りが始まった直後、急に雷がひどくなった。
音は遠いが、空のあちこちが不気味に白く光る。
子供たちの中には不安がる子もでてきたが、雨はやんでいたのでこのまま続行か?
と思っていたら、突然、
ものすごい雷鳴、と同時に大粒の雨がボツボツと落ちてきた!
そして次の瞬間には、屋台も吹き飛ばしそうな突風が吹いて、雨は滝のごとし。
大人でさえ驚いたのだから、子どもたちはもう、パニックである。
てんでにバラバラの方に逃げ出そうとするのを何とか近くの店舗の軒先の方に誘導し
とにかく天候が落ち着くのを待つしかない、と全員体を寄せ合って空を見上げた。
一旦パレードの「中断」を伝えたアナウンスは、程なく「中止」を告げ、
やがてお祭り自体の中止が発表された。
が、帰るにも帰れない。
とにかく凄まじい荒天だった。
屋根があっても、雨の勢いが強すぎて、最前列にいた私たちは全身ずぶぬれである。
まさに縦横無尽、空を我が物顔に駆け巡る稲妻。
耳が痛くなるほどの雷鳴。
その中を、「○○さんは、いませんか?」と訪ね歩く人・・・
雨は時々勢いを弱めながらも激しく降り続け、
漸くあがって解散できる状態になった時には1時間近く経っていた。
お祭りの中止と、予定より早い交通規制解除に注意を促すアナウンスが流れるなか
ぞろぞろと人が歩き始め、
一番の掻き入れ時に開店休業を余儀なくされた屋台にも行列ができて、
漸くお祭りらしい賑わいが戻ってきた。
が、とにかく寒いので、風邪をひかないうちに帰ることにする。
あちこちにできている大きな水溜りを避けながら帰る道すがら
まだまだ元気に雷様が駆け回る空を見上げた。
もう音はしないが、それでも時折四方八方に稲妻が走り、一瞬昼のように明るくなる。
輝く雲がオーロラのように美しい。
実はかなりの雷好きなので、辺りを憚ることなくずぶぬれになって
あんな見事な雷ショーを生で見ることができたのは嬉しかったりもして。
思わぬハプニングに見舞われて中途半端な形で終わってしまいはしたが、
それ故にことさら思い出深いものとなった、今年のお祭りではあった。
by immigrant-photo
| 2008-07-28 06:24
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