2021年 04月 09日
いま |
しんと美しく佇んているものが在った。
何だかわからないまま、
映画館のチラシのラックで
明らかに異質な空気を纏っているそれを
思わず手に取った。
遠目に見てもはっと胸を突かれるような
端整にしてドラマチックな写真は、まさか?
と思ったが、そのまさかの
写真家・上田義彦氏の写真だった。
この映画のスチール写真を担当されたのだろうか?
どきどきしながら、二つ折りになったその
チラシというにはあまりに清らかで
しかし一冊の本のような重みを感じさせる
それを、そっと開いた。
奥行きと日本的な湿度の感じられる写真が
静かに並んでいて、写真集のような趣。
思わず見入ってしまう…
ひと月ぐらい前のことだ。
上田義彦初監督作品「椿の庭」
いよいよ本日公開。
by immigrant-photo
| 2021-04-09 10:13
| 映画