2019年 10月 21日
routine |
10月1日に洗濯機が壊れて以来ずっと、
17日の配送を心待ちにしつつ、
せわしい朝を過ごしてきたのだが、
その配送予定日を数日後にひかえた日の夕刻
電器店から電話が入り、
配送が更に1週間程度延びる、と告げられた。
台風19号の影響で、メーカーからの入荷が
遅れているためだという。
連日報じられる被災地の惨状を思えば
たかが洗濯機の配送が、ほんの1週間遅れるぐらいで
何の文句が言えるだろう?
配送日を新たに決めて、ご苦労様ですと電話を切った。
だからまだ、毎朝のコインランドリー通いは続いている。
昨日は、犬猫の世話に少し余計に時間がかかって、
コインランドリーに行くのが
いつもより30分ほど遅くなってしまった。
車を停めて、いつも通り縦型洗濯機の並ぶ
コーナーに向かった私は、
心のなかで、あっと小さく声をあげた。
これまでずっと、4台並んだ縦型の、
左端の1台を使い続けてきたのだが、
この日私が行ったとき、いつもの洗濯機は
すでに稼働中だったのだ。
その光景にハッとして、
そのことにまた軽い衝撃を受けた。
だって、みなさまのコインランドリーですよ。
他の誰かが使ってたって、全然当たり前ぢゃん?
なのに、いつの間にか芽生えていたこの
*自分の場所* 感は、なに!?
昨日までの20日間毎日、何も考えずに
同じ洗濯機を使い続けてきたけれど、それは
そもそも今どき、わざわざお金をだしてこの旧型を
使う人はあまりいない(殆どの人はこのコーナーを素通りして、
奥のドラム式に向かう)からなのだろう。
特に、私がいつも行く早めの時間帯は
大体決まった顔ぶれで、目が合えば
どちらからともなくおはようございますと
軽く会釈し合うような年代が多い。
そして(おそらく私だけでなく)
それぞれに決まっている *自分の場所* で
淡々と洗濯を始めるのだ。
いつの間にか、車を停めて洗濯機に向かうまでの動線込みで
朝のルーティーンになっていたのだなと思いながら
空いていた右端の洗濯機で洗濯を始めたが
他人様のものをお借りしているような
居心地の悪さを今更のように感じたのが、
何だかおかしかった。
by immigrant-photo
| 2019-10-21 16:10
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