2014年 12月 18日
ラデク・バボラーク アレシュ・バールタ 〜 聖夜に贈るクリスマス・コンサート 〜 |
所謂、鬼の霍乱というやつでしょうか。
久々にひどい風邪をひいてしまい、一昨日の夜から本格的に具合が悪くなって
昨日は1日ごろごろ寝て過ごしました。
今日の午後になって漸く少し持ち直し、二日分の洗いものを何とか片付けた次第。
しかし、一昨日聴いたこのコンサートのことはぜひ書いておきたい。。。
ホルンのラデク・バボラーク
オルガンのアレシュ・バールタ
ともにチェコ出身のこの二人が共演するコンサートがあることを偶然知って、
即座にチケットをとって以来、ずっとこの日を楽しみにしていた。
娘がホルンを勉強することになって、遅まきながら私もホルンのCDを
いろいろ聴いてみるようになったが
バボラークのCDの中でも私が最も気に入っているものの1枚が
「 BRUCKNER IN CATHEDRAL 」だ。
私は原曲を知らないのだが、バボラークを筆頭に
チェコが誇る世界屈指のホルン奏者たちのやわらかな音色と
バールタのひかえめながら力強いオルガンが
天から射す、神々しく清らかに澄んだ光のように遍くふりそそぎ、
穏やかに世界を包み込むかのような演奏に
日頃は縁のない敬虔な気持ちがどこからともなくわいてきて、
我知らず頭を垂れてしまうのである。
このホールのパイプオルガンは背中合わせに2面設置されていて
ルネッサンス&バロック・オルガンとモダン・オルガンを
曲目に合わせて使い分けられるようになっているそうだが
この日は現代的なデザインの方がセットされていて
パイプオルガンとしてはかなり斬新なそのデザインが
まず目を引く。
(芸劇のパイプオルガンについては こちら 。画面右がモダンタイプ。)
そしてこの日は、舞台上段にあるパイプオルガンの傍に
バボラークが立って演奏するという形態だった。
客席の私たちからすると、本当に天から音楽が降ってくるわけだ。
モダン・オルガンの白い表面を活かした照明も実に効果的で
プログラム最初のバッハから、もう別世界にいる気分。
その後ホルンの現代曲のソロ、リストのオルガン曲ソロで
それぞれの楽器の音色を堪能してから
ブルックナーの共演で第一部がしめられたが
20分間の休憩の間もまだ夢心地だった。
後半は、やはりチェコ人でバボラークとも親しいミロシュ・ボクの曲を中心に
クリスマスらしい軽やかで楽しい曲が並び、
夢中になって拍手するうちに、気が付けば終演。
最後のアンコールの1曲までとにかくすばらしいのひと言につきる
圧巻の名演だった。
当日は氷のように冷たい風が吹き荒れ、
一時はかなり強い雨まで加わる最悪のコンディションだったが
帰りの電車の中ではこころがホカホカと温かかった。
こんなにもしあわせな時間を娘と共有することができて、本当によかった。
バボラークとバールタの二人に、あらためて心からの拍手と感謝を。
久々にひどい風邪をひいてしまい、一昨日の夜から本格的に具合が悪くなって
昨日は1日ごろごろ寝て過ごしました。
今日の午後になって漸く少し持ち直し、二日分の洗いものを何とか片付けた次第。
しかし、一昨日聴いたこのコンサートのことはぜひ書いておきたい。。。
ホルンのラデク・バボラーク
オルガンのアレシュ・バールタ
ともにチェコ出身のこの二人が共演するコンサートがあることを偶然知って、
即座にチケットをとって以来、ずっとこの日を楽しみにしていた。
娘がホルンを勉強することになって、遅まきながら私もホルンのCDを
いろいろ聴いてみるようになったが
バボラークのCDの中でも私が最も気に入っているものの1枚が
「 BRUCKNER IN CATHEDRAL 」だ。
私は原曲を知らないのだが、バボラークを筆頭に
チェコが誇る世界屈指のホルン奏者たちのやわらかな音色と
バールタのひかえめながら力強いオルガンが
天から射す、神々しく清らかに澄んだ光のように遍くふりそそぎ、
穏やかに世界を包み込むかのような演奏に
日頃は縁のない敬虔な気持ちがどこからともなくわいてきて、
我知らず頭を垂れてしまうのである。
このホールのパイプオルガンは背中合わせに2面設置されていて
ルネッサンス&バロック・オルガンとモダン・オルガンを
曲目に合わせて使い分けられるようになっているそうだが
この日は現代的なデザインの方がセットされていて
パイプオルガンとしてはかなり斬新なそのデザインが
まず目を引く。
(芸劇のパイプオルガンについては こちら 。画面右がモダンタイプ。)
そしてこの日は、舞台上段にあるパイプオルガンの傍に
バボラークが立って演奏するという形態だった。
客席の私たちからすると、本当に天から音楽が降ってくるわけだ。
モダン・オルガンの白い表面を活かした照明も実に効果的で
プログラム最初のバッハから、もう別世界にいる気分。
その後ホルンの現代曲のソロ、リストのオルガン曲ソロで
それぞれの楽器の音色を堪能してから
ブルックナーの共演で第一部がしめられたが
20分間の休憩の間もまだ夢心地だった。
後半は、やはりチェコ人でバボラークとも親しいミロシュ・ボクの曲を中心に
クリスマスらしい軽やかで楽しい曲が並び、
夢中になって拍手するうちに、気が付けば終演。
最後のアンコールの1曲までとにかくすばらしいのひと言につきる
圧巻の名演だった。
当日は氷のように冷たい風が吹き荒れ、
一時はかなり強い雨まで加わる最悪のコンディションだったが
帰りの電車の中ではこころがホカホカと温かかった。
こんなにもしあわせな時間を娘と共有することができて、本当によかった。
バボラークとバールタの二人に、あらためて心からの拍手と感謝を。
by immigrant-photo
| 2014-12-18 23:56
| 音楽