2014年 09月 12日
私家版『虹を生む人』 |
昨日ご紹介した『虹を生むひと』は、書店で扱われる一般の書籍だが、
こちらは世界でたった1冊の手作りの本。
愛知県在住のアーティスト 河西 進 さんの作品である。
河西さんは、サトミさんの亡き師匠昔度輪(ソク ドリユン)先生も
その才能を絶賛されていたという方で、活動の幅は広く
yukoスタジオの公演にゲスト出演して、肉体と映像を使った
パフォーマンスを披露されたこともある。
(そのときの写真は こちら )
今回はじめての本を出版するにあたり、サトミさんが河西さんに
挿絵を依頼したところ、河西さんは数枚のイラストを描くのではなく
最初から最後まで手書き・手描きの珠玉の1冊を作る形で
応じて下さったのだそうだ。
この中からサトミさんが選ばれた絵を印刷用原稿に適した画像にするため
私が写真撮影させていただくことになったのだが、
河西さんから直接、私のところにこの本が送られてきたときは
1枚1枚の絵のみならず、この本全体のモノとしての迫力
溢れんばかりの河西さんの想いや息づかいのようなものに圧倒された。
この本は撮影後、初出版祝いとしてサトミさんにプレゼントされる
ということなので、河西さんの手元には何も残らない。
それで、印刷原稿用とは別に、一つの作品としても
この本を撮影させていただくことになった。
函入り、大判のしっかりした装丁。
開きます。。。
『虹を生むひと』所収7篇のうち2篇が手書き・手描きで収められている。
「花も実もあるウソを書け」
「グラストンベリーの虹」
そして、最後のページ
ふつう、本を撮影するときには厚みや紙の凸凹による
しわや影をなくすため、ガラスで押さえたりして撮影する。
しかしこの時は、敢えてそうしなかった。
滲んだり、裏写りしたり、時には書き間違えて塗りつぶしたり。
きれいに整えられていないからこそ感じられる息づかいにフタをせず
モノとしての質感もそのまま写し取りたいと思ったのだ。
カメラは三脚に取り付け、アングルを固定して撮影したから
実際に私がした作業といえば
ページをめくって一応ピントの確認をし、シャッターをきるだけ。
と書くと、随分手を抜いているみたいだけれど、
そうやって淡々と向き合った方が、
この本を制作中の河西さんに流れていた時間や
そこに込められた真摯な想いを邪魔しないのではないかと。
だから写真を撮るというよりは、
1冊の美しい本を無心に読み進めるような気持ちで撮ってみた。
それにしてもこんな本を贈ってもらえるなんて、
サトミさんは幸せ者だなぁ・・・
因みに河西さんは現在、下記にて個展を開催中。
河西 進 展 「点」
2014年9月5日 〜 28日
ザ・ブルーボックスギャラリー(愛知県岡崎市)
金・土・日のみ回廊
13:00 〜 19:00(最終日 〜 17:00)
展示作品は、会場に収まりきらない巨大な1点のみ、
との情報をご本人よりいただきましたが私には想像しきれないので、
来週うかがってこの目で見てみるつもりです。
『虹を生むひと』関連のものも並んでいるようなので、
こちらに興味をもたれた方も、ぜひ。
こちらは世界でたった1冊の手作りの本。
愛知県在住のアーティスト 河西 進 さんの作品である。
河西さんは、サトミさんの亡き師匠昔度輪(ソク ドリユン)先生も
その才能を絶賛されていたという方で、活動の幅は広く
yukoスタジオの公演にゲスト出演して、肉体と映像を使った
パフォーマンスを披露されたこともある。
(そのときの写真は こちら )
今回はじめての本を出版するにあたり、サトミさんが河西さんに
挿絵を依頼したところ、河西さんは数枚のイラストを描くのではなく
最初から最後まで手書き・手描きの珠玉の1冊を作る形で
応じて下さったのだそうだ。
この中からサトミさんが選ばれた絵を印刷用原稿に適した画像にするため
私が写真撮影させていただくことになったのだが、
河西さんから直接、私のところにこの本が送られてきたときは
1枚1枚の絵のみならず、この本全体のモノとしての迫力
溢れんばかりの河西さんの想いや息づかいのようなものに圧倒された。
この本は撮影後、初出版祝いとしてサトミさんにプレゼントされる
ということなので、河西さんの手元には何も残らない。
それで、印刷原稿用とは別に、一つの作品としても
この本を撮影させていただくことになった。
函入り、大判のしっかりした装丁。
開きます。。。
『虹を生むひと』所収7篇のうち2篇が手書き・手描きで収められている。
「花も実もあるウソを書け」
「グラストンベリーの虹」
そして、最後のページ
ふつう、本を撮影するときには厚みや紙の凸凹による
しわや影をなくすため、ガラスで押さえたりして撮影する。
しかしこの時は、敢えてそうしなかった。
滲んだり、裏写りしたり、時には書き間違えて塗りつぶしたり。
きれいに整えられていないからこそ感じられる息づかいにフタをせず
モノとしての質感もそのまま写し取りたいと思ったのだ。
カメラは三脚に取り付け、アングルを固定して撮影したから
実際に私がした作業といえば
ページをめくって一応ピントの確認をし、シャッターをきるだけ。
と書くと、随分手を抜いているみたいだけれど、
そうやって淡々と向き合った方が、
この本を制作中の河西さんに流れていた時間や
そこに込められた真摯な想いを邪魔しないのではないかと。
だから写真を撮るというよりは、
1冊の美しい本を無心に読み進めるような気持ちで撮ってみた。
それにしてもこんな本を贈ってもらえるなんて、
サトミさんは幸せ者だなぁ・・・
因みに河西さんは現在、下記にて個展を開催中。
河西 進 展 「点」
2014年9月5日 〜 28日
ザ・ブルーボックスギャラリー(愛知県岡崎市)
金・土・日のみ回廊
13:00 〜 19:00(最終日 〜 17:00)
展示作品は、会場に収まりきらない巨大な1点のみ、
との情報をご本人よりいただきましたが私には想像しきれないので、
来週うかがってこの目で見てみるつもりです。
『虹を生むひと』関連のものも並んでいるようなので、
こちらに興味をもたれた方も、ぜひ。
by immigrant-photo
| 2014-09-12 14:05
| 本