2013年 05月 24日
猫と暮らす |

昨日雨戸を閉める時は、本当にかなしかった。
パッツンのきょうだい猫で、パッツンととても仲がよかった
マメタン(お隣では「クッキー」)がそばに来たので、
マメタンを抱いて雨戸を閉めた。
抱き心地は違ったけれど、誰もいないよりはずっとよかった。
マメタンがいてくれてよかった。
昨日のようなことがあると、とてもつらい。
今の世の中、やはり外で自由に過ごせるようにして猫を飼うことは
リスクが大きすぎるのだろうか。
そもそも、今うちの中で飼っている3匹だって
元々外暮らしだったのを、内猫にしたのだった。
生まれた時は4きょうだいだったのに、一番やんちゃで元気だったアツキが
前の道路ではねられ、呆気なく逝ってしまった。
そのときの恐怖に耐えきれず、残る3匹をまとめてうちに入れたのだった。
(そのときのことは こちら )
自由であるべき猫を、狭いうちの中に閉じ込めてしまった。
そのことに私は一種の罪悪感を感じていて
猫用のハーネスやリードを買って来て、時々庭を散歩させてみたりした。
3匹いるので、子ども2人と私で1匹ずつ担当。
猫の散歩なんて初めてなので新鮮で、ちょっと楽しかった。
が、始めの頃こそ喜んで意気揚々と庭を歩き回っていたものの
猫たちはじきに外を怖がるようになった。
特に、ワイルドなママの気質を継いで最も精悍で野性的だった
プンプンが、地面に下ろした途端大慌てで茂みの下に這い込み
まさに「頭隠して尻隠さず」の言葉そのままの図となったのは
かなりショックだった。
この間まであんなに自由に、我が物顔に走り回っていた庭が
今や全く未知の、おそろしい場所になってしまったらしい。
散歩をしてやる必要はなくなったが、
果たしてこれでよかったのかという思いは残った。
そして今も、その思いはまだどこかに残っている。
2009年の春から2010年の秋にかけて、ノラ猫のママは
うちの庭で計13匹の子猫を生んだ。
パッツンたちは2010年春生まれの3回目の子だ。
子離れの時期がきてお隣に置き去りにされた後も
オス・メス2匹ずつの4匹が、お隣とうちとを行き来しながら
仲良く自由に暮らして来たが、
昨夏、メスのチョボ(お隣では「すももちゃん」)が原因不明のまま急逝、
昨冬には、オスのカールくん(お隣では「おっぽ」)が
重傷でしばらく寝たきりとなった。
どうやら車にはねられたらしく、骨盤に大きなヒビが入っていた。
それからしばらくはお隣さんと一緒に毎日動物病院通い。
点滴やら抗生剤の注射やらで何とか危機は乗り越えたが
あとは自然にヒビがくっついて動けるようになるのを待つしかない
とのことで、カールくんは冬の間ずっとお隣のお宅で静養することとなった。
あっという間に外を怖がるようになったうちの猫たちの様子を思い出し、
そのまま内猫になってしまうかもしれないな?と思っていたが、
カールくんは、回復してくると外に出たがるようになったそうだ。
はじめはトイレの時間、やがてごはんも外できょうだいたちと食べるようになり
完全に回復してからは、またずっと外で暮らしている。
やはりきょうだい揃っての、自由な外暮らしの方が性に合うらしい。
パッツンをうちの中で飼ってやっていれば、こんな死に方はしなかった。
でもその方がよかったのかどうか、
つらい経験を重ねても、正直、私にはまだわからない。
by immigrant-photo
| 2013-05-24 20:00
| thinking