2012年 12月 09日
師走 |
というわけで、誰もが気忙しい時期ではありますが。
まずは一昨日の朝、米原に向かっているときのこと。
東京に出るときはいつも、上野で山手線に乗り換える。
ホームに向かう階段をもう少しで下りきろうかというとき、
左斜め後方で大きな音がして、
トンと肩を突かれるような感覚があった。
思わず振り返ると、初老の女性が見事に仰向けになって
私の足元近くに転がっておられる。
頭を打ったりされなかったかと心配になり、
「大丈夫ですか?」と声をかけて手を差し出したが
自分で起き上がってこられた。
が、まだ慌てたままの気分に身体がついて行っていない感じで再び転倒。
そのまま勢いで転がるようにホームに降り立ち、
振り返り様に照れ隠しの笑顔で「ごめんなさいね」と言いながらも
発車間際の京浜東北線に駆け込んで行かれたのだった。
あれだけ動けたのだから、大したことはなかったのだろうが、
私があと半身ぐらい左寄りに歩いていたら、
後ろからまともにスライディングを食らう形になって
私も、機材もろとも階段に転がっていただろう。
その光景を想像しかけて怖くなり、それ以上は考えないことにした。
しかし、その同じ日の夕方。
米原から戻って、新幹線のホームから出口に向かう階段を下りようとした私の足元に
今度は、前から駆け上がってきた男性が
思いっきり前のめりになって倒れ込んできたではないか。
近くを歩いていたおじさんが声をかけようとされたが
そのことに気付く余裕もない様子で
なおも慌てたまま起き上がろうとして
下敷きになっていた自分の鞄で足を滑らせて、またもや転倒。
それでもつんのめるような格好で
停車中の新幹線に向かって走って行かれた。
最初に声をかけようとされた方も、
思わず苦笑混じりにその背中を見送っておられたが、
最終的に乗れたのかどうかは、わからない。
今回も私があと2歩前にいたら、正面から膝にタックルされて
こちらが頭から階段を転げ落ちていたと思う。
1日に2回もこんな危ない目に遭うとは何という日かと
暫し憮然としてしまった。
往きも帰りも、間一髪だった。
どこもが混雑するこの時期、ちょっとした不注意が
二重、三重の事故につながりかねない。
そして不意打ちを食らう分、巻き添えになった方がひどい目に遭う
可能性が高いのではないかと思う。
忙しいのはわかります。
でも、だからこそいつもより時間に余裕をもって、
無理な駆け込み乗車は絶対にしないようにしていただきたい!
もちろん私自身も気をつけなくては、という自戒もこめて。
by immigrant-photo
| 2012-12-09 10:35
| wanderings