2011年 12月 30日
尾崎悟「白い朝」 |
<撮影日> 2011年11月24日〜12月8日
<撮影場所> 自宅(茨城)
3度目に尾崎さんの個展の撮影に伺ったときは、
もう搬出日で、尾崎さんや弟子のあやさんも会場に来られていた。
お二人のご協力も得ながら、残りの写真を何とか撮り終え、
搬出作業もあらかた終わったところで
尾崎さんから「今日は、これを持って帰ってもらいたいのだけれど」と
ふたつの作品を詰めた箱を手渡された。
そのふたつは、個展の最終日に1日だけ展示されたもので
個展で展開された世界から、
その次の世界へ向かう作品ともいえるものだった。
1点目のタイトルは「白い朝」。
真鍮メッシュでできた立方体の真ん中に
これも真鍮の、細い細い針金が真っ直ぐに下りて
その先に、一粒の真珠。
真鍮メッシュの渋い金色に包まれた内部は闇が支配する悪夢の世界。
そこに差す一筋の光に、私はあまりに思いを寄せすぎたかもしれないな、と
尾崎さんが自身のブログに載せてくださった自分の写真を
改めて見て思った。
彫刻家 尾崎悟が想い巡るサファリ
新作「白い朝」(全6回)
けれど闇が濃ければ濃いほど、一筋の光の存在感は増す。
どんなにか細く頼りなげなものであっても、
そこに差す光が確かに在るということ。
その確からしさに、希望を感じる。
だからこの一筋に、私は、弱々しさではなく
闇を散らす朝の鏑矢としての強さを見たのだと思う。
<撮影場所> 自宅(茨城)
3度目に尾崎さんの個展の撮影に伺ったときは、
もう搬出日で、尾崎さんや弟子のあやさんも会場に来られていた。
お二人のご協力も得ながら、残りの写真を何とか撮り終え、
搬出作業もあらかた終わったところで
尾崎さんから「今日は、これを持って帰ってもらいたいのだけれど」と
ふたつの作品を詰めた箱を手渡された。
そのふたつは、個展の最終日に1日だけ展示されたもので
個展で展開された世界から、
その次の世界へ向かう作品ともいえるものだった。
1点目のタイトルは「白い朝」。
真鍮メッシュでできた立方体の真ん中に
これも真鍮の、細い細い針金が真っ直ぐに下りて
その先に、一粒の真珠。
真鍮メッシュの渋い金色に包まれた内部は闇が支配する悪夢の世界。
そこに差す一筋の光に、私はあまりに思いを寄せすぎたかもしれないな、と
尾崎さんが自身のブログに載せてくださった自分の写真を
改めて見て思った。
彫刻家 尾崎悟が想い巡るサファリ
新作「白い朝」(全6回)
けれど闇が濃ければ濃いほど、一筋の光の存在感は増す。
どんなにか細く頼りなげなものであっても、
そこに差す光が確かに在るということ。
その確からしさに、希望を感じる。
だからこの一筋に、私は、弱々しさではなく
闇を散らす朝の鏑矢としての強さを見たのだと思う。
by immigrant-photo
| 2011-12-30 20:05
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