2011年 12月 18日
銀杏をめぐる雑感 |
先日上野に行ったら、
イチョウの黄葉がまだ鮮やかでつい見とれてしまった。
うちの辺りでは、もう殆ど落葉してしまって
落ち葉のじゅうたんの黄色も、すでに白く褪せている。
少し前には、銀杏独特の臭いが濃く漂っていた。
イチョウの木は前からあって
近くのスーパーに行くときにはいつもその前を通っていたのに
こんなに銀杏の臭いを意識したのは、今年が初めてだ。
そういえば、レジ袋を片手にイチョウの下にしゃがみこんで
一心に銀杏を拾う方々の姿を見かけるのが
この時期の、風物詩的な光景だが
今年は一度も見なかった。
やはり、放射性物質の付着を気にしてのことだろうか・・・
市のメルマガで、定期的に観測データが送られてはくるが
その数値の低さの割には
小学校の校庭に高濃度の箇所があったとか
除染した土を、子供たちの遊ぶ公園のすぐ近くに埋めたようだとか
物騒な話をいろいろ耳にする。
原発からは離れているこの辺りでさえそんな状況なのに、
首相は「収束宣言」を発表した。
本当におそろしいのは、この危機感のなさなんじゃないかと思う。
by immigrant-photo
| 2011-12-18 09:22
| wanderings