2011年 10月 14日
個展のオマケ その2 |
搬入の日は、大阪から手伝いに来てくれた友だちと同じホテルに泊まった。
着いてすぐ、忘れ物に気づく。
化粧品一式!
うちを出る前にまとめて、そのまま置いてきてしまった。
その年で見苦しいとか、失礼だとか、犯罪だとか言われても
普段はノーメイクで過ごしている。
何となく息苦しい感じがするので…
そんな私でも、さすがに個展初日はちゃんとするつもりだった。
ファンデーションとアイシャドゥと口紅しか持っていなくても
一応、きちんと感ぐらいは出したいと思っていたのだ
・・・が、その最低限のセットを忘れてきてしまった。
会場は暗めだし、私が化粧をしているかどうかなんて
たぶん殆どの人が気づかないのだろうけれど、
おかしなもので、このときばかりはどうも私自身が
気分的に落ち着かないのだった。
さぁ、どうする?
窮すれば通ず。
デパートの化粧品コーナーでやってもらえばいいんじゃないか?
我ながら名案だと思った。
すでに展示開始時間まで1時間を切っていたが
ギャラリーから一番近い松屋銀座の化粧品コーナーに走る。
化粧品売り場独特の濃厚な香りにクラクラしながら
その華やかな売り場にはおよそ似つかわしくない険しい目つきでざっとフロアを見渡す。
思ったとおり、海外の高級ブランドが多くて
店員さんのメイクもかなりしっかりめだ・・・これは困った。
売り場を2~3回ぐるぐる回って、どうも私の思惑通りにはいかないらしいと
諦めかけたとき、漸く、願いどおりの売り場を見つけた。
知らないブランドだったけれど、店員さんのメイクがこれみよがしでなく
ナチュラルで落ち着いた感じなのがいい。
「ものすごくヘンなお願いなんですけど・・・」
といきなり切り出したヘンな客の、いたって個人的な事情を笑顔で受け止め
テキパキと仕度を整えて、メイクにとりかかってくれた店員さんは
15分ほどで、私の希望通りのナチュラルメイクに仕上げてくれた。
感謝、感謝。
私は割と敏感肌で、化粧品も合わないのが結構あるのだが
ここのは全然刺激がなくて具合がよかった。
特に勧められたわけではないが、丁度口紅がなくなりかけていたのを思い出して
助けてもらったお礼に口紅ぐらいなら、と購入することにする。
「今日のところはとりあえず口紅を・・・落ち着いたらまた来ますね。」
と言った、その気持ちに嘘はなかったのだが、
口紅の値段を聞いてぶっ飛んだ。
普段使っているのが3本は買える値段だった・・・
帰宅後あらためて商品案内を見てみたら、それでも私はちゃんと
一番安いものを選んでいたのがわかった。
化粧水なんか、洋服でもこんなに出せないというほどの値段だったので。
いくら使い心地がよくても、私には分不相応というもの。
ごめんなさい、もうそちらに行くことはないと思います。
でも、自然素材で、化粧嫌いの私でも本当に気持ちよかったですよ。
どなたか金銭的に余裕のある方がいらっしゃったら、
私の代わりにぜひ、お客さんになってあげてください。
着いてすぐ、忘れ物に気づく。
化粧品一式!
うちを出る前にまとめて、そのまま置いてきてしまった。
その年で見苦しいとか、失礼だとか、犯罪だとか言われても
普段はノーメイクで過ごしている。
何となく息苦しい感じがするので…
そんな私でも、さすがに個展初日はちゃんとするつもりだった。
ファンデーションとアイシャドゥと口紅しか持っていなくても
一応、きちんと感ぐらいは出したいと思っていたのだ
・・・が、その最低限のセットを忘れてきてしまった。
会場は暗めだし、私が化粧をしているかどうかなんて
たぶん殆どの人が気づかないのだろうけれど、
おかしなもので、このときばかりはどうも私自身が
気分的に落ち着かないのだった。
さぁ、どうする?
窮すれば通ず。
デパートの化粧品コーナーでやってもらえばいいんじゃないか?
我ながら名案だと思った。
すでに展示開始時間まで1時間を切っていたが
ギャラリーから一番近い松屋銀座の化粧品コーナーに走る。
化粧品売り場独特の濃厚な香りにクラクラしながら
その華やかな売り場にはおよそ似つかわしくない険しい目つきでざっとフロアを見渡す。
思ったとおり、海外の高級ブランドが多くて
店員さんのメイクもかなりしっかりめだ・・・これは困った。
売り場を2~3回ぐるぐる回って、どうも私の思惑通りにはいかないらしいと
諦めかけたとき、漸く、願いどおりの売り場を見つけた。
知らないブランドだったけれど、店員さんのメイクがこれみよがしでなく
ナチュラルで落ち着いた感じなのがいい。
「ものすごくヘンなお願いなんですけど・・・」
といきなり切り出したヘンな客の、いたって個人的な事情を笑顔で受け止め
テキパキと仕度を整えて、メイクにとりかかってくれた店員さんは
15分ほどで、私の希望通りのナチュラルメイクに仕上げてくれた。
感謝、感謝。
私は割と敏感肌で、化粧品も合わないのが結構あるのだが
ここのは全然刺激がなくて具合がよかった。
特に勧められたわけではないが、丁度口紅がなくなりかけていたのを思い出して
助けてもらったお礼に口紅ぐらいなら、と購入することにする。
「今日のところはとりあえず口紅を・・・落ち着いたらまた来ますね。」
と言った、その気持ちに嘘はなかったのだが、
口紅の値段を聞いてぶっ飛んだ。
普段使っているのが3本は買える値段だった・・・
帰宅後あらためて商品案内を見てみたら、それでも私はちゃんと
一番安いものを選んでいたのがわかった。
化粧水なんか、洋服でもこんなに出せないというほどの値段だったので。
いくら使い心地がよくても、私には分不相応というもの。
ごめんなさい、もうそちらに行くことはないと思います。
でも、自然素材で、化粧嫌いの私でも本当に気持ちよかったですよ。
どなたか金銭的に余裕のある方がいらっしゃったら、
私の代わりにぜひ、お客さんになってあげてください。
by immigrant-photo
| 2011-10-14 15:44
| wanderings