2011年 09月 26日
950円の写真 |
先週・・・9月18日(日)~23日(金)まで、毎日銀座に通って
yukoスタジオの生徒さんたちの舞台
DANCE! DANCE WEEK 「パンドラの箱」 の撮影をさせていただいた。
私にとって、様々なことを勉強させていただき、多くのものを得た、貴重な1週間だった。
そのことについて今ここには書かないが、いずれ劣らぬすばらしい舞台の様子は、
写真の整理ができたらこちらでもご紹介したいと思っている。
この写真は、公演期間も終盤を迎えた帰り道に携帯で撮ったものだ。
何ということもないこの1枚のために、私は950円もの代償を払うことになった。
今日はその、あまりに間抜けな失敗談を。
公演会場である ギャラリー プラットフォーム・スタジオ から東京駅に向かう途中、
煌々と明るいビルが突然目の前に現れることに気が付いたのは9月20日(火)の夜。
公演が始まってから初めての平日だった。
いかにも都会らしいその風景に、田舎者の私は一瞬胸を打たれたが
何しろその夜は台風15号が過ぎ去った直後で、
漸く電車が動き出したらしいという情報を頼りにそれぞれ家路を急いでいたところだったから
さすがに、のんびり写真を撮れる状況ではなかった。
だからその次の日、私はこの場所に近づく前から “今日は絶対に撮ろう・・・” と
ひそかに決意していたのである。
残念ながら所謂台風一過とはいかず、夜になってもまだ小雨がぱらつくような日だったが
ビルがデーンと姿を見せたところで携帯を出して写真を撮った。
思ったほどカッコよく撮れなかったけれど、これでとりあえず気が済んだ。
私は東京に出かけるときには大抵、乗り降り自由のフリー乗車券を使う。
有楽町あたりまでだと片道乗車券で往復する方が10円安いのだが
寄り道して行くならフリー乗車券の方がお得になる。
この日も、御茶ノ水に寄ってからギャラリーに向かうつもりだったので
フリー乗車券を買っていた。
実をいうと、普通のものより大きくて失くしにくいというのも、
私がこの切符を気に入っている理由なのだが、
何とこの日はその大きな切符をなくした。
東京駅に着いて、バッグの外ポケットをさぐってみたのだが
確かにそこに入れてあったはずの帰りの乗車券がどうしても見つからない。
ポケットの中身を全部出してみたけれど、切符は嘘のように姿を消していた・・・
その時、はたと思い当たったのだ。
切符を入れていた外ポケットには、携帯も入っていた。
暗いところで急いで携帯を取り出して写真を撮ったので、
ひょっとしたら切符を落としたことに気がつかなかったのかもしれない・・・
定期券より少し小さい程度の、かなり大きな切符なので、
落ちたときに気づかなかったというのはかなり信じがたいことだが
私の場合、それも有り得るのだ。本当に。
そのことに気づいたとき、雨に濡れた路面に切符が張り付いている光景が
まざまざと目に浮かんだ。
う~ん・・・有り得る。絶対そうだ。
何だか納得がいってしまった。
それで私はそれ以上カバンの中を探ることはやめ、
潔く切符を買いなおした。
950円。
これだけあればランチが1回食べられる。
面白半分に携帯で撮った1枚の代償としては随分高くついてしまった。
yukoスタジオの生徒さんたちの舞台
DANCE! DANCE WEEK 「パンドラの箱」 の撮影をさせていただいた。
私にとって、様々なことを勉強させていただき、多くのものを得た、貴重な1週間だった。
そのことについて今ここには書かないが、いずれ劣らぬすばらしい舞台の様子は、
写真の整理ができたらこちらでもご紹介したいと思っている。
この写真は、公演期間も終盤を迎えた帰り道に携帯で撮ったものだ。
何ということもないこの1枚のために、私は950円もの代償を払うことになった。
今日はその、あまりに間抜けな失敗談を。
公演会場である ギャラリー プラットフォーム・スタジオ から東京駅に向かう途中、
煌々と明るいビルが突然目の前に現れることに気が付いたのは9月20日(火)の夜。
公演が始まってから初めての平日だった。
いかにも都会らしいその風景に、田舎者の私は一瞬胸を打たれたが
何しろその夜は台風15号が過ぎ去った直後で、
漸く電車が動き出したらしいという情報を頼りにそれぞれ家路を急いでいたところだったから
さすがに、のんびり写真を撮れる状況ではなかった。
だからその次の日、私はこの場所に近づく前から “今日は絶対に撮ろう・・・” と
ひそかに決意していたのである。
残念ながら所謂台風一過とはいかず、夜になってもまだ小雨がぱらつくような日だったが
ビルがデーンと姿を見せたところで携帯を出して写真を撮った。
思ったほどカッコよく撮れなかったけれど、これでとりあえず気が済んだ。
私は東京に出かけるときには大抵、乗り降り自由のフリー乗車券を使う。
有楽町あたりまでだと片道乗車券で往復する方が10円安いのだが
寄り道して行くならフリー乗車券の方がお得になる。
この日も、御茶ノ水に寄ってからギャラリーに向かうつもりだったので
フリー乗車券を買っていた。
実をいうと、普通のものより大きくて失くしにくいというのも、
私がこの切符を気に入っている理由なのだが、
何とこの日はその大きな切符をなくした。
東京駅に着いて、バッグの外ポケットをさぐってみたのだが
確かにそこに入れてあったはずの帰りの乗車券がどうしても見つからない。
ポケットの中身を全部出してみたけれど、切符は嘘のように姿を消していた・・・
その時、はたと思い当たったのだ。
切符を入れていた外ポケットには、携帯も入っていた。
暗いところで急いで携帯を取り出して写真を撮ったので、
ひょっとしたら切符を落としたことに気がつかなかったのかもしれない・・・
定期券より少し小さい程度の、かなり大きな切符なので、
落ちたときに気づかなかったというのはかなり信じがたいことだが
私の場合、それも有り得るのだ。本当に。
そのことに気づいたとき、雨に濡れた路面に切符が張り付いている光景が
まざまざと目に浮かんだ。
う~ん・・・有り得る。絶対そうだ。
何だか納得がいってしまった。
それで私はそれ以上カバンの中を探ることはやめ、
潔く切符を買いなおした。
950円。
これだけあればランチが1回食べられる。
面白半分に携帯で撮った1枚の代償としては随分高くついてしまった。
by immigrant-photo
| 2011-09-26 15:22
| wanderings