2011年 07月 19日
幻のような・・・ |

幻のような、つかの間の再会だった。
今朝、外の猫たちにエサをやろうと思って玄関を出たら
「ニャー」と少しかすれた声がした。
声は、伸び放題に繁ったノウゼンカズラの葉の陰から
控えめな様子で、聞こえた。
聞き覚えのある声だった。
いつも待ちかねたと言わんばかりにドアの前にいる
マメタンとパッツンの姿が
今朝は見えなかった。
「ママ?」
と、こっそり訊いてみる。
申し訳ないけれど、今は、マメタンとパッツンに来てほしくなかった。
とにかく、ママの姿を確かめたかった。
「ニャー」
「ママ!(ただし小声で・・・)」
少し痩せて、元々小さかったからだがさらに骨ばったように見えたが
それでも何とか元気でいてくれた。
大急ぎで、私は器にエサを入れ、ママの傍まで持っていってやった。
久しぶりだから怖がるといけないと思って、
慌てながらも、できるだけそっと器を置いた。
その頃には、気配を察知してマメタンとパッツンがお隣りから走ってきた。
とにかく少しでもゆっくりママが食事をできるように、
マメタンとパッツンにはいつもよリ多めにエサをやり、
注意がママの方にいかないようにした。
けれども、やはり落ち着かなかったのだろう。
トン。
地面に飛び降りる、ごく小さな音がしたかと思うと
すでにママの姿はなく、
まだあまり減っていないエサ皿だけが残っていた。
それでもいいから、
少しの時間だけでもいいから、
またうちにおいで。
いつでも、待ってるからね。
by immigrant-photo
| 2011-07-19 20:10
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