2010年 06月 13日
ブライダルスナップ |
そんなわけで(どんなわけかは、一昨日の記事参照)、ブライダル仕様に変身した私は
昨日、5回目の研修に出かけた。
6月の大安吉日だけあって、式場は大忙し。
次々に式が執り行われては、次の組の準備に大わらわ・・・という感じ。
スナップカメラマンも順次到着しては、てきぱきと支度をして
それぞれ担当の式場へと向かい
人が入れ替わり立ち代わりして、写真室もいつも以上に活気に満ちていた。
今回私が参加させていただいたのは、午後2時からの挙式。
初めて、男性カメラマンに付いた。
50~60代ぐらいのおじさんだ。
これまで付かせていただいたのは女性ばかりだったので、
いろいろ違っていて、また、勉強になった。
一番すごいと思ったのは、ポーズをとってもらって写真を撮る場合の掛け声。
「はい、チーズ ♪」
「お撮りしまーす。ハイ!」
「3・2・1!」
これまで付かせていただいた先輩もそれぞれに掛け声をかけておられて、
実はこういうのが一番苦手な私は、その度に、それをマネしてみるのだが
やはりどうもタイミングが合わない。
声を掛けている当の本人が合わないぐらいだから、
撮られる側はもっと当惑されるのである。
だから今回も、その掛け声にはとても気持ちを集中していた。
「エー・ビー・・・?」 「シー?」
「オロナミン・・・?」 「シー!」
「ビタミン・・・?」 「シー !! 」
「ディズニー・・・?」 「シー ♪ 」
これでもかと連発されるオヤジギャグに戸惑うのも最初だけで、
いつの間にかみなさん笑顔なのである。
ちょっと感動ものの光景だった。
これは、魔法?
それで、移動中に先輩にそのことを伝えた。
「みんな緊張してるからね、無理にでも声を出してもらうの。
声を出してるうちに、緊張ってほぐれるから。」
う~む・・・なるほど。
それで、新婦のお友達同士で「撮ってもらえますか?」と
ちっちゃなカメラと携帯を渡されたとき、早速、やってみたのだが、
難しいっ!
今までで一番合わなかった (><)
おじさんはあんなに何でもなくやっていたというのに!
あの妙にゆったりした間の取り方、
しかしその底に、有無を言わせず応えさせてしまう押しの強さもあり、
これは密かに、かなりの名人芸とみた。
私ごときにはまだまだ無理だ・・・
しかし、現実は厳しいのである。
サブで入らせてもらえるのは、あと1回だけ。
それでOKなら、いわば仮免発行になり
次は私がメインになって、先輩にサブにまわっていただく。
それを、2回。
これが卒検で、お客様には私の撮影した写真をメインにしたアルバムが
商品として納品されることになる。
卒業制作というわけである。
スケジュール的には先が見えてきたわけだが、
私の方の準備が全然できていない。
挙式や披露宴の流れは大体理解できてきたものの
どんなポーズをとってもらうか、そのためにどんな声掛けをすればよいか。
どうやって緊張をほぐし、リラックスした表情を引き出すか。
もちろん、全て経験が必要なことではあるけれど、
最低限のラインは押さえておかなくてはいけないわけだし。
考えただけで頭が痛くなって、気持ちばかり焦ってしまうのだが
お客様も含め、たくさんの方々にお世話になりながらここまできた。
そのことに改めて感謝しつつ、
自分にできる限りのことを精一杯やろうと思う。
P.S. 上の写真は、髪型以外にもいくつか一昨日の写真と違うところがあります。
どこが違うか、おわかりでしょうか? (写真の縦・横? まぁ、それもそうですが。)
by immigrant-photo
| 2010-06-13 20:45
| will