2009年 12月 26日
< 鴨工房のうつわ と 須知大のうつわの器 > |
冬休み初日の昨日。
上記の展示を見るために、ドライブがてら娘と笠間に向かった。
数日前までの寒さが嘘のようなポカポカ陽気に心も浮き立つ。
会場のカフェギャラリーかしゃま文化会館にも冬の昼下がりの光が低く差し込んで、
とてもあたたかかった。
かしゃま文化会館は、旧い客車を利用したカフェだ。
レトロな温もりと、明るくて透明な光とに満ちたその空間は、
まさに今回の展示にぴったりだった。
鴨工房は、陶芸家の鴨瑞久・暁子ご夫妻の工房だ。
とてもすばらしい作品を作られるのだとウワサを耳にしたことはあったが
実際に拝見するのは初めてなので、
ドキドキしながら、ちょっと重い(何しろ元客車なので…)かしゃまのドアを開けた。
端正で繊細なのに、感じるのは冷たさではなく
人肌のようなぬくもり。
ちょっとした遊びごころもたのしい。
もう御一方、金属や木を使って作品をつくっておられる須知大さんとは
これまでにイベントなどで何度かお会いして、
作品の写真を撮らせていただいたりしたこともある。
ご本人はシャイで寡黙で、いつも少し離れたところから
ひかえめな笑顔を浮かべてみんなを見守っておられるような方だ。
金属らしいゴツゴツした力強さを感じさせる作品にも
その思いもかけない繊細さに気づかせてくれる作品にも
ともにあたたかさがあるのは、お人柄だろうか。
今回の展示では、鴨工房のうつわを載せるためのお膳や
展示用の棚なども、須知さんが作っておられる。
陶土と金属と。
素材は違えど、できあがった作品はどちらもやわらかな空気をまとって親しい。
あまりに豊かで贅沢な午後のひとときに、つい、時間を忘れて長居してしまった。
展示は明日まで。
会場周辺には他にもたくさんギャラリーがあったり、陶芸美術館があったりして
見所には事欠きません。
歳末の忙しい時期ではありますが
そういう時だからこそ!このような場所でしばし休憩して
いのちの洗濯をしていただきたいもの・・・
おいしいコーヒーと手作りケーキも、超オススメです♪
ぜひぜひ。
2009年12月16日(水)~27日(日)
12:00~18:00
会期中無休
カフェギャラリー かしゃま文化会館
by immigrant-photo
| 2009-12-26 10:57
| 美術展