流れ星

昨日は朝からの雲が午後には消えて、一時はきれいな青空が広がっていたのだが
夕方以降また雲が出てきてしまった。
夜には再び全天が雲に覆われ、娘の小学校で開催された星の観察会も
講師の方のお話をうかがっただけで、星は全く見ることができなかった。

うたた寝から覚めて私がお風呂に入ったのは、もう夜中だった。
風呂上り、寝る前にもう一度だけ、と外に出てみたら
雲はあるものの、いかにも冬らしい深く澄んだ夜空に冴え冴えと白い星が瞬いている。
しばらく上を見上げていたら、東の空にスッと光が流れた。

見えた！

せっかくなので、流れ星をとても見たがっていた娘に声をかけてみると
眠い目をごしごしこすりながら、それでもがんばって起きてきた。
星の観察会で教えてもらった星座を指差してみたりしながら、
今度は二人で夜空を見上げる。
どうやら薄い雲が広がりつつあるらしく、星影が徐々にぼやけてきたが
そんな夜空のあちこちを、時折、光が走る。
やがて、西の空を裂くように大きく流れたのを見て満足したのか、
娘は、再び布団にもぐりこんだ。
いい夢が、見られただろうか。


その後もしばらく、私は一人で空を見ていた。
願い事はできなかったけれど、
流れ星を見たいという願いを、星はちゃんと叶えてくれた。