2009年 11月 13日
ギャラリー海 |
今日11月13日は「茨城県民の日」で、子ども達は学校がお休みです。
先週も、娘が出席停止、息子は学級閉鎖、で殆どずっとお休みだったようなものなので
「またぁ?」と思ってしまうのですが・・・
でも、学校がないと何となくのんびりとはします。
なので、今日は先日の「秋のピクニック」に続いてもう一つ、
書きたいのに書けないままでいた、あるギャラリーの撮影について。
ギャラリー「での」ではなく、「の」。 ここがポイントです。
ではでは。
* * *

ギャラリー海。
成田市のニュータウンの一角にあるこの小さなギャラリーを訪れたのは、
10月3日のことだった。
このギャラリーや、オーナーの小林順子さんのことは
コラボ等でお世話になっている彫刻家の尾崎悟さんからよくお話を伺っていたので、
気持ち的にはすっかりお馴染みの場所だったけれど、
機会がなくてこれまで一度も訪問することができないでいた。
そのギャラリー海に、今回初めて伺うことができるというので、
ワクワクしながら成田に向かった。
ギャラリー海は、元々、小林邸のガレージスペースを利用して開かれた
こじんまりしたギャラリーだった。
それをもう少しギャラリーらしく改装して、よりよい展示空間を提供し
地域のアート活動の拠点としても、より快適な場所にしたいということで
かねて順子さんと交流のあった尾崎さんに白羽の矢が立ったわけである。
彫刻家、ということになってはいるけれど
尾崎さんは、要するに「つくる」ことなら何でもやってしまう方で
これまでにも幼稚園の空間デザインなどを手がけられたことはあったそうだが
今回は、弟子のあやさんの手を借りながら
床にコンクリートを流すことから壁の左官までの全工程を手作業で仕上げられた。
その、まさに “手作り” の空間をこの日撮影させていただくことになっていた。

手作りだけあって工事は計画通りには進まず、オープンから半月ほど経ち
すでに一つめの展示会を終えたこの日も、尾崎さんは残工事を続けておられた。
外では、朝から降り続いている雨が強くなったり、弱くなったりしていたが
一瞬だけ嘘のようにきれいな青空が広がったときもあった。
ニュータウンの休日の静かな昼下がり、
時々響く、削ったり叩いたりの工事の音を聞きながら
夕方までかけて、私は写真を撮った。


清らかで、どこまでもやさしくやわらかでありながら、
厳かな、ちょっと襟を正したくなるような緊張感をも湛えた
うつくしい空間だった。
そこに込められた想いや、細部へのこだわり、慣れない工事の苦労話等々は
尾崎さんご自身のブログに連載されているので、そちらをご覧いただきたい。
私がこの日撮影した写真が登場するのは、10月9日 「サファリ-693 ギャラリー海-23」
以降だが、お時間のあるときに、ぜひ、この連載シリーズの最初、
7月28日 「サファリ-669 ギャラリー海」 から、順を追って読んでみてほしいと思う。

日が暮れて、次の展示会のための搬入が始まったのを機に、私はギャラリー海を辞した。
機材を車に積み終えて、ふと目をあげると、空を覆った雲の切れ目から
満月が顔を出している。
周りの雲が青味を帯びて鈍く光り、これはこれで美しい仲秋の名月。
帰りにコンビニで月見だんごを買って、留守番の子ども達へのお土産にした。
先週も、娘が出席停止、息子は学級閉鎖、で殆どずっとお休みだったようなものなので
「またぁ?」と思ってしまうのですが・・・
でも、学校がないと何となくのんびりとはします。
なので、今日は先日の「秋のピクニック」に続いてもう一つ、
書きたいのに書けないままでいた、あるギャラリーの撮影について。
ギャラリー「での」ではなく、「の」。 ここがポイントです。
ではでは。
* * *

ギャラリー海。
成田市のニュータウンの一角にあるこの小さなギャラリーを訪れたのは、
10月3日のことだった。
このギャラリーや、オーナーの小林順子さんのことは
コラボ等でお世話になっている彫刻家の尾崎悟さんからよくお話を伺っていたので、
気持ち的にはすっかりお馴染みの場所だったけれど、
機会がなくてこれまで一度も訪問することができないでいた。
そのギャラリー海に、今回初めて伺うことができるというので、
ワクワクしながら成田に向かった。
ギャラリー海は、元々、小林邸のガレージスペースを利用して開かれた
こじんまりしたギャラリーだった。
それをもう少しギャラリーらしく改装して、よりよい展示空間を提供し
地域のアート活動の拠点としても、より快適な場所にしたいということで
かねて順子さんと交流のあった尾崎さんに白羽の矢が立ったわけである。
彫刻家、ということになってはいるけれど
尾崎さんは、要するに「つくる」ことなら何でもやってしまう方で
これまでにも幼稚園の空間デザインなどを手がけられたことはあったそうだが
今回は、弟子のあやさんの手を借りながら
床にコンクリートを流すことから壁の左官までの全工程を手作業で仕上げられた。
その、まさに “手作り” の空間をこの日撮影させていただくことになっていた。

手作りだけあって工事は計画通りには進まず、オープンから半月ほど経ち
すでに一つめの展示会を終えたこの日も、尾崎さんは残工事を続けておられた。
外では、朝から降り続いている雨が強くなったり、弱くなったりしていたが
一瞬だけ嘘のようにきれいな青空が広がったときもあった。
ニュータウンの休日の静かな昼下がり、
時々響く、削ったり叩いたりの工事の音を聞きながら
夕方までかけて、私は写真を撮った。


清らかで、どこまでもやさしくやわらかでありながら、
厳かな、ちょっと襟を正したくなるような緊張感をも湛えた
うつくしい空間だった。
そこに込められた想いや、細部へのこだわり、慣れない工事の苦労話等々は
尾崎さんご自身のブログに連載されているので、そちらをご覧いただきたい。
私がこの日撮影した写真が登場するのは、10月9日 「サファリ-693 ギャラリー海-23」
以降だが、お時間のあるときに、ぜひ、この連載シリーズの最初、
7月28日 「サファリ-669 ギャラリー海」 から、順を追って読んでみてほしいと思う。

日が暮れて、次の展示会のための搬入が始まったのを機に、私はギャラリー海を辞した。
機材を車に積み終えて、ふと目をあげると、空を覆った雲の切れ目から
満月が顔を出している。
周りの雲が青味を帯びて鈍く光り、これはこれで美しい仲秋の名月。
帰りにコンビニで月見だんごを買って、留守番の子ども達へのお土産にした。
by immigrant-photo
| 2009-11-13 17:38
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