2009年 11月 11日
秋のピクニック |
昨日本山ひろ子さんのお名前が出たので、この機会に
秋の爽やかな空気の下で彼女と過ごした、とびきり楽しいひとときのことを。
ずっと書きたいと思っていたのですが、機を逸してしまって。
* * *
本山さんからその撮影の依頼があったのは、今から丁度1ヶ月ほど前のこと。
被写体は、彼女の作品で、夏に展示会場の椿山荘でも撮影させていただいた「庭の神」。
真鍮製のニワトリ型の神様だ。
椿山荘では、庭園に元々あった鳥居をバックに従えた頼もしいお姿を拝ませていただいた。
(その時の記事は こちら )
そのお姿があまりにもその場に馴染んでいたために、会期終了後、先方よりお話があり
めでたくも「庭の神」は、椿山荘に正式にお嫁入りすることが決まったのだった。
個展があったりしていつもに増して忙しい日々のうちにも、本山ママは心をこめて
嫁入り支度(最終仕上げや、恒久展示するために必要となる固定等)を着々と整え、
そしてふと思ったのだという。
嫁ぎ先とは全く違う風景の中にいる、この娘の姿を残しておきたい!
それで私も一緒に撮影場所を考えてみたのだが、いくつかあった候補地の中で
本山さんが選ばれたのはここだった。

たつのこ山(茨城県龍ヶ崎市)
広々した公園のシンボルともいえるこの人工の山は、我家からも行きやすい場所にあるので
子どもが小さい頃にはよく連れて行った。
近くから見上げると、こんな感じ・・・

てっぺんまで真っ直ぐに続く階段が、子どものチャレンジ精神を刺激するらしく
娘がおぼつかない足取りで、それでもせっせと上っていた姿を思い出す。
階段が途切れている部分は通路が横切っているところで、
この通路は山肌に沿って螺旋状に山頂まで続いている。
「庭の神」の嫁入りを数日後に控えたこの日は、
秋のきらきらした光がまぶしいほどの晴天で、心地よい風も吹く絶好の行楽日和。
ベビーカーを押したお母さん達や、ウォーキング中の老夫婦が
緩やかな坂をそれぞれのペースでのんびりと上っていく。
いい感じだなぁ・・・
私たちも神と台座をカートに載せてこの道をのぼり、頂上で撮影することにした。
と書くと簡単なのだが、途中で台座の石がカートから転がり落ちたりもして
予想以上に大変&スリリングな道のりではあった。
(滅多にできる体験ではないので、おもしろかったけれど。)
それでも、何とか登頂に成功。
椿山荘では鬱蒼と繁る木々に囲まれながら日本庭園を見守り続けることになる
「庭の神」が、今は、青空の下で龍ヶ崎のニュータウンを見渡している。

椿山荘は専属庭師たちによって、常に抜かりなく手入れされているので
嫁入り後は一面の草の上に立つこともなかろう、とこんな場所でもパチリ。

撮影終了後は、山頂に並んで座って「庭の神」と同じ風景を見ながら
本山さんが持ってきてくださったおにぎりを食べた。
本山さんのおにぎりは、本山さんの作品と同じようにふっくらと豊かで、やわらかい味がした。
こんなにすてきなお母さんから生まれた「庭の神」だもの、
由緒正しすぎるほどの嫁ぎ先でも、きっとみんなにかわいがってもらえるはず。
婚家に馴染んだその姿を、いずれまた見に行きたいと思っている。

秋の爽やかな空気の下で彼女と過ごした、とびきり楽しいひとときのことを。
ずっと書きたいと思っていたのですが、機を逸してしまって。
* * *
本山さんからその撮影の依頼があったのは、今から丁度1ヶ月ほど前のこと。
被写体は、彼女の作品で、夏に展示会場の椿山荘でも撮影させていただいた「庭の神」。
真鍮製のニワトリ型の神様だ。
椿山荘では、庭園に元々あった鳥居をバックに従えた頼もしいお姿を拝ませていただいた。
(その時の記事は こちら )
そのお姿があまりにもその場に馴染んでいたために、会期終了後、先方よりお話があり
めでたくも「庭の神」は、椿山荘に正式にお嫁入りすることが決まったのだった。
個展があったりしていつもに増して忙しい日々のうちにも、本山ママは心をこめて
嫁入り支度(最終仕上げや、恒久展示するために必要となる固定等)を着々と整え、
そしてふと思ったのだという。
嫁ぎ先とは全く違う風景の中にいる、この娘の姿を残しておきたい!
それで私も一緒に撮影場所を考えてみたのだが、いくつかあった候補地の中で
本山さんが選ばれたのはここだった。

たつのこ山(茨城県龍ヶ崎市)
広々した公園のシンボルともいえるこの人工の山は、我家からも行きやすい場所にあるので
子どもが小さい頃にはよく連れて行った。
近くから見上げると、こんな感じ・・・

てっぺんまで真っ直ぐに続く階段が、子どものチャレンジ精神を刺激するらしく
娘がおぼつかない足取りで、それでもせっせと上っていた姿を思い出す。
階段が途切れている部分は通路が横切っているところで、
この通路は山肌に沿って螺旋状に山頂まで続いている。
「庭の神」の嫁入りを数日後に控えたこの日は、
秋のきらきらした光がまぶしいほどの晴天で、心地よい風も吹く絶好の行楽日和。
ベビーカーを押したお母さん達や、ウォーキング中の老夫婦が
緩やかな坂をそれぞれのペースでのんびりと上っていく。
いい感じだなぁ・・・
私たちも神と台座をカートに載せてこの道をのぼり、頂上で撮影することにした。
と書くと簡単なのだが、途中で台座の石がカートから転がり落ちたりもして
予想以上に大変&スリリングな道のりではあった。
(滅多にできる体験ではないので、おもしろかったけれど。)
それでも、何とか登頂に成功。
椿山荘では鬱蒼と繁る木々に囲まれながら日本庭園を見守り続けることになる
「庭の神」が、今は、青空の下で龍ヶ崎のニュータウンを見渡している。

椿山荘は専属庭師たちによって、常に抜かりなく手入れされているので
嫁入り後は一面の草の上に立つこともなかろう、とこんな場所でもパチリ。

撮影終了後は、山頂に並んで座って「庭の神」と同じ風景を見ながら
本山さんが持ってきてくださったおにぎりを食べた。
本山さんのおにぎりは、本山さんの作品と同じようにふっくらと豊かで、やわらかい味がした。
こんなにすてきなお母さんから生まれた「庭の神」だもの、
由緒正しすぎるほどの嫁ぎ先でも、きっとみんなにかわいがってもらえるはず。
婚家に馴染んだその姿を、いずれまた見に行きたいと思っている。

by immigrant-photo
| 2009-11-11 11:51
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