2009年 07月 11日
悪夢 |
昨日、アツキが死にました。
修学旅行から帰ってきた娘の土産話を聞きながら用意した夕食が出来上がり
食べ始めたのが7時前。
食事を始めて間もなく、電話のベルが1回だけ鳴って不審に思っていたところに
今度はドアホンの音が・・・今頃、何だろう?と首をかしげながら出て行くと
お隣の奥さんが、アツキを抱いて立っておられる。
あら、勝手にお邪魔しちゃいました?どうもすみません・・・ f(^^;)
なんて言いながら、抱き取ったら様子がおかしい。
お隣の奥さんもおかしい。
・・・・・・・・・・・・・・・ !
「今、たまたま外にいたら前で車が止まってね・・・後続の車が追い抜いて行ったあと、
その止まってたのも走って行っちゃったんだけど、見たらこの仔が倒れてて・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・ !!
「まだ温かいから、ひょっとしたらその止まった車が・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・ !!!
私の腕に抱かれて丸くなっているアツキは、本当に温かくて、ふっくり丸いお腹も軟らかくて
遊び疲れて眠りこけているぐらいにしか、思えなかった。
だから「アツキ、アツキ!」と呼んでみたけれど、
いつもみたいに「あ゛~♪」と甘えた声で鳴きながら私を見上げることはなく
相変わらず、目をつぶってくたっとしている。
信じられなかった。
抱いたままうちに入った。
「アツキが死んじゃった」
全部言い終わるまでに泣いてしまって、言葉にならない。
だから子ども達も、私が何を言っているのか、最初はよくわからなかったみたいだった。
はぁ?という顔で私の方を振り返り、そこで初めて大変なことが起こってしまったのに気づいて
駆け寄ってきた。
半ベソをかきながらも、息子が「動物病院に連れて行こうよ」と言う。
診療時間はもう過ぎていたが、先生はまだ病院にいらっしゃるかもしれない・・・
急いで電話をして事情を話したところ、じゃあ連れておいでと言ってくださった。
タオルにくるんだアツキを息子に抱かせて、車を走らせる。
すぐ近くなのに、ひどく遠く感じる。
多分一目見ただけでもうだめだというのはわかっただろうけれど、
先生はじっくり見てくださり、子ども達に向かって状態を淡々と説明してくださった。
子ども達はそれを黙って聞き、最後に「ありがとうございました」と言って
深々と頭を下げた。
家に戻ると改めて哀しくなって、それぞれに散々泣いた。
息子は塾があったのだけれども、様子を見ているととても行けそうにない。
いつも一緒に行く友達の家に電話をして欠席する旨を伝えながら、また泣けてきて困った。
うちの前の通りは結構車の往来が激しいので、
いつかこんなことが起こってしまうかもしれないという覚悟はしていた。
つもりだった。
でも、いざそれが現実になってしまうと、そんな覚悟は何の役にも立たないのだった。
いま、外で何度も母猫の声がした。
まだアツキを探しているのかもしれない・・・
by immigrant-photo
| 2009-07-11 02:30
| wanderings