2009年 07月 03日
子猫物語 #11 |
<プンプン>
アツキが正統派昭和的男子だとすれば、プンプンの顔はもう少し線の細い今風イケメンです。
性格的には一番ママに似ていて、人間に対する警戒心が強く、
いつまでたっても小っちゃな体で精一杯威嚇し続けました。
怒ってばかりいたので、プンプン。
一生懸命怒ってる割には全然怖くない感じも含めての命名です(笑)
発育もよく動きが敏捷なので、きょうだいで遊んでいても有利なのですが
たまたまパンチの入ったところが悪かったのか、
ある日、右目が真っ赤になってしまいました。しかも瞳のところが白。
ますます不吉な感じです。
目の周辺のケガは他の仔の方がずっとひどかったのですが、
この仔の場合もろに眼球を傷めてしまったので、さすがにこのまま失明かと覚悟しました。
その頃撮った写真は、だから、いつも上のように右目が隠れています。
人間への警戒心が強く、いつまで経ってもママの傍から離れようとしないプンプンでしたが、
ごはんの後、アツキとクゥちゃんが競って人間のところに走っていき、
一緒に楽しそうに遊んでいるのは、とても気になるようでした。
その姿に「い~れ~て♪」がなかなか言えなかった幼稚園時代の娘を思い出し、
ちょっと強引だけど、ある時こちらから手を伸ばして抱っこしてみました。
暴れるかと思ったのに、まったく抵抗しない。
で、ひっくり返して、クゥちゃんたちが大好きなおなかごにょごにょをしてみた。
・・・・・・無反応。
いや、よく見るとどうやら彼は我慢しているらしい。
「オレは、こんなの気持ちよくも何ともねぇんだからな・・・・・・(ぐふ♪)・・・・・・
ほ・・・ほら、全然平気!・・・・・・(むほ♪)・・・・・・な~んも感じねぇっ!」
思わず細めそうになる目を一生懸命見開いて、わざとらしくそっぽを向いてみたりする。
いいですね、意地っ張りの優男。
この素直じゃない感じもまた、猫の魅力の一つかと。
猫の回復力というのはとてつもないようで、
あんなに酷かった右目もずいぶんよくなって、どうやらそのうち完治しそうです。
お母さんのワイルドさを一番引き継いでいるらしいプンプンは、
最近ますます動きに切れとスピードが出てきて、
時に、子猫のかわいらしさよりも伸びゆく少年の美しさを感じさせてくれます。
たった1ヶ月で、こんなに立派に成長しました・・・
by immigrant-photo
| 2009-07-03 09:51
| 写真