2008年 12月 28日
再挑戦 |
昨日は野口麻矢子さんのダンスの写真撮影をする予定でした。
でも、先日、一番よい踊りを録り損なって(その時のことはこちら)以来、
私はそのことがずっと気になっていた。
彼女は一番破綻のなかった2回目の録画でよしとするのだろうか、
或いは・・・・・・・・
録り直し
というのも、アリではないのか?
そう思って、撮影前日の一昨日になって、麻矢子さんにメールを送ってみたのです。
するとまさにそのメールと入れ違いのように、彼女のお母様からお電話が・・・
写真ではなくもう一度ビデオを録り直したいようなのだが、とのご相談でした。
やり直しということでお母様は随分恐縮されていたけれど、
麻矢子さんもやはりあれでは満足できなかったのだ、と思うとむしろうれしかった。
リベンジのチャンスを与えていただいたわけですから、
私としてもこんなにラッキーなことはないわけで。
その場で 「では、明日は録り直しをメインに考えて、写真は時間があれば、ぐらいで・・・」
ということで話がまとまりました。
そして昨日・・・いよいよ録り直し。
今度こそ失敗は許されない、と思うとさすがに緊張します。
ところで前回失敗してみて、改めて、カメラとビデオとの違いを実感しました。
カメラというのは、構えた状態のまま然るべき一瞬がくるのを待つ。
言ってみれば殆どずっと待ち時間なわけで、
その中の “一瞬” の操作にいかに深く意識を集中できるかが勝負です。
ところがビデオには待ち時間というのがない。
コンスタントに、一定以上の緊張を持続させなくてはなりません。
そして、“一瞬” に囚われてしまってはいけない。
特に今回麻矢子さんが録りたいビデオは、全体の流れを見せるのが目的なので
意識が部分や瞬間に寄り過ぎてしまってはいけないのです。
意識を少し引き気味に、あくまで淡々と流れを追うこと・・・
それを常に常に頭におくように心がけつつ、私は再録に臨みました。
寒さにこわばる体と、いつもより滑りやすく感じられたという床とに悩まされながらも
結局、麻矢子さんはこの日もがんばって3回踊りました。
今回も、麻矢子さんの踊りは回を重ねるごとによくなり、
今回は、私も大きな失敗をすることなく録画することができました。
やり直しができて、本当によかった。
写真の撮影は新年に持ち越しになりましたが、
お陰様で気持ちよく新しい年を迎えることができそうです。
再挑戦の機会を与えてくださった麻矢子さんに、心からの感謝を。
by immigrant-photo
| 2008-12-28 04:59
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