2009年 10月 01日
決断のとき |
翌朝。
ドキドキしながら雨戸を開けたら、すかさず子猫たちが駆け寄ってきて
網戸に飛びついた。
以前うちにいた頃にもよくやっていたイタズラだが、
あの頃に比べると彼らも随分大きくなって、体重も増えているので、
真剣に網戸がヤバい。
何とか気を逸らさなくては・・・と思っていたら
次は戸袋でかくれんぼを始めた。
実に実にめまぐるしく、彼らの好奇心の対象は移りゆくのである。
彼らは一日庭を駆け回り、虫を追いかけ、木登りをした。
お隣にいるときは、通路を通ってそのまま畑の方に出られたので
母猫が来なくなってからも、プンプンとクゥちゃんはよく畑に出かけていたそうだ。
だからミィちゃんは日中いつもひとりぼっちで、人間の後をついてまわっては
サンダルから覗く素足にかじりついたりして鬱憤を晴らしていたようなのだが
うちは少し畑に行きにくい構造になっているので、3匹揃って庭で遊ぶようになった。
ミィちゃんは大満足である。
小っちゃな体で積極的にちょっかいをだしては組み伏せられて
それでもとてもうれしそうにしている。
そんな光景を眺めているだけで、こちらもつい幸せな気分になるのだった。
数日が経った。
戻ってきてすぐは、まだ用心していたのか比較的こじんまり遊んでいた子猫たちも
すっかり以前の調子を取り戻して、庭をまさに縦横無尽に駆け回り
フェンスにも一瞬で飛び乗って、その上を猛スピードで走るまでになった。
そのフェンスの先は交通量の多い道路である。
その日の夕方、帰宅した娘と二人で、フェンスを走る子猫を抱き止めては庭に下ろすことを
繰り返しながら、でもこんなことをしていても結局守ってはやれないのだということを
改めてかみしめていた。
元気いっぱいだったアツキが突然動かなくなった日( 悪夢 参照)のことを
まざまざと思い出して恐怖に囚われ、
強張った体から、いやな感じの汗が滲み出る。
もう二度とあんな哀しい思いはしたくない。
ならば、どうする?
どうする?
「仕方ない・・・うちに入れよう」
「え?」
「うちで飼おう。3匹まとめて」
「え♪」
「家族みんなで協力できるなら、だけどね」
「やった!」
9月15日に下した、大きな決断だった。
ドキドキしながら雨戸を開けたら、すかさず子猫たちが駆け寄ってきて
網戸に飛びついた。
以前うちにいた頃にもよくやっていたイタズラだが、
あの頃に比べると彼らも随分大きくなって、体重も増えているので、
真剣に網戸がヤバい。
何とか気を逸らさなくては・・・と思っていたら
次は戸袋でかくれんぼを始めた。
実に実にめまぐるしく、彼らの好奇心の対象は移りゆくのである。
彼らは一日庭を駆け回り、虫を追いかけ、木登りをした。
お隣にいるときは、通路を通ってそのまま畑の方に出られたので
母猫が来なくなってからも、プンプンとクゥちゃんはよく畑に出かけていたそうだ。
だからミィちゃんは日中いつもひとりぼっちで、人間の後をついてまわっては
サンダルから覗く素足にかじりついたりして鬱憤を晴らしていたようなのだが
うちは少し畑に行きにくい構造になっているので、3匹揃って庭で遊ぶようになった。
ミィちゃんは大満足である。
小っちゃな体で積極的にちょっかいをだしては組み伏せられて
それでもとてもうれしそうにしている。
そんな光景を眺めているだけで、こちらもつい幸せな気分になるのだった。
数日が経った。
戻ってきてすぐは、まだ用心していたのか比較的こじんまり遊んでいた子猫たちも
すっかり以前の調子を取り戻して、庭をまさに縦横無尽に駆け回り
フェンスにも一瞬で飛び乗って、その上を猛スピードで走るまでになった。
そのフェンスの先は交通量の多い道路である。
その日の夕方、帰宅した娘と二人で、フェンスを走る子猫を抱き止めては庭に下ろすことを
繰り返しながら、でもこんなことをしていても結局守ってはやれないのだということを
改めてかみしめていた。
元気いっぱいだったアツキが突然動かなくなった日( 悪夢 参照)のことを
まざまざと思い出して恐怖に囚われ、
強張った体から、いやな感じの汗が滲み出る。
もう二度とあんな哀しい思いはしたくない。
ならば、どうする?
どうする?
「仕方ない・・・うちに入れよう」
「え?」
「うちで飼おう。3匹まとめて」
「え♪」
「家族みんなで協力できるなら、だけどね」
「やった!」
9月15日に下した、大きな決断だった。
by immigrant-photo
| 2009-10-01 00:18
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